聖女王子とスパダリ女騎士 ~王女の護衛のはずが、寵愛を受けています~
リーズロッテはそっと扉を押し開けた。鍵がかかっておらず、そっと内側に開く。
おかしい。鍵がかかってないなんて。
「失礼します。どなたもおられませんか!?」
声をかけるが、返事がない。
名を名乗って兵が来たことを告げるべきか。いや、それでは不審者がいた場合に警戒させるだけになりはしないか。
帯剣していないのが痛い。王族の前では近衛以外の帯剣は許されていないから、兵舎に置いて来てしまった。隠し刀のひとつでも持って来るべきだったか。
彼女は足音を忍ばせて部屋に入る。
リビングに誰もいないのを確認し、リーズロッテは慎重に室内を進む。
ざざ、と水音を耳に拾い、隣の部屋に向かう。
部屋の作りからして隣は寝室のはずだが、なぜ水音が。
彼女は静かに扉に手をかけた。そーっとノブを回し、鍵がかかってないことを確認して扉をいっきに開けた。
直後、見た光景に目を丸くした。
そこにいたのは、湯舟から上がったばかりの男性だった。
その顔は、王女殿下そのもの。
「殿下……?」
リーズロッテは呆然とつぶやく。
「お前は!」
セリスティアの顔をした男性は、サイドテーブルからバスタオルをとり、体を隠す。銀の髪からは雫がしたたり、きらりと光った。
「え、え……?」
見た物を整理できず、リーズロッテはよろめく。こんな混乱はどんな魔獣と遭遇したとてありえなかった。
おかしい。鍵がかかってないなんて。
「失礼します。どなたもおられませんか!?」
声をかけるが、返事がない。
名を名乗って兵が来たことを告げるべきか。いや、それでは不審者がいた場合に警戒させるだけになりはしないか。
帯剣していないのが痛い。王族の前では近衛以外の帯剣は許されていないから、兵舎に置いて来てしまった。隠し刀のひとつでも持って来るべきだったか。
彼女は足音を忍ばせて部屋に入る。
リビングに誰もいないのを確認し、リーズロッテは慎重に室内を進む。
ざざ、と水音を耳に拾い、隣の部屋に向かう。
部屋の作りからして隣は寝室のはずだが、なぜ水音が。
彼女は静かに扉に手をかけた。そーっとノブを回し、鍵がかかってないことを確認して扉をいっきに開けた。
直後、見た光景に目を丸くした。
そこにいたのは、湯舟から上がったばかりの男性だった。
その顔は、王女殿下そのもの。
「殿下……?」
リーズロッテは呆然とつぶやく。
「お前は!」
セリスティアの顔をした男性は、サイドテーブルからバスタオルをとり、体を隠す。銀の髪からは雫がしたたり、きらりと光った。
「え、え……?」
見た物を整理できず、リーズロッテはよろめく。こんな混乱はどんな魔獣と遭遇したとてありえなかった。