聖女王子とスパダリ女騎士 ~王女の護衛のはずが、寵愛を受けています~
「第二王妃が始祖フェリクスの名を王女のセカンドネームにしたのも気に入らんのだろうな。男性の名をつけるのは珍しいが、ない事例ではない。健康を願ってのことだろうよ」
普通はセカンドネームであっても女性には女性名を付けるものだが、第二王妃は初代国王にあやかってフェリクスとつけたという。どういう真意があったのかは彼女亡き今、誰にもわからない。王位継承権は男子優先であり、王子がいる限りは彼女が王位に就くことはない。が、王位に色気があるからこそ始祖の名をつけたのだと難癖をつける存在は少なくはなかった。せめてフェリシアと女性名にしておけばよかったものを、とリーゼロッテは思う。
「近衛になれば給料も上がるし、仕送りも増やせるだろう」
「しかし、私は現場での仕事にやりがいを感じております」
「王族の命令には逆らえんよ」
団長に必要とされるのは腕っぷしだけではない。統率力、政治力も必要であり、その団長が逆らえない辞令に、ましてやリーズロッテが異を唱えることなどできない。
「謹んで、拝命いたします」
恭しくお辞儀するリーズロッテに、団長はすぐに命じる。
「ついては、すぐさま殿下のお部屋に伺うようにと言われている。行け」
「かしこまりました」
リーズロッテはピシッとお辞儀をして、退室した。
その足ですぐに王宮に向かう。
王女殿下のお召であるとメイドに告げると、上級メイドに交代してセリスティアの居室へ案内された。
侍女の取次がないことをいぶかしく思いながら、殿下の部屋をノックする。
が、返事がない。
さらにノックをするが、やはり返事がない。呼びつけておいて、どういうことなのか。
侍女もおらず、返事もない。まさか変事が起きたのか!?
普通はセカンドネームであっても女性には女性名を付けるものだが、第二王妃は初代国王にあやかってフェリクスとつけたという。どういう真意があったのかは彼女亡き今、誰にもわからない。王位継承権は男子優先であり、王子がいる限りは彼女が王位に就くことはない。が、王位に色気があるからこそ始祖の名をつけたのだと難癖をつける存在は少なくはなかった。せめてフェリシアと女性名にしておけばよかったものを、とリーゼロッテは思う。
「近衛になれば給料も上がるし、仕送りも増やせるだろう」
「しかし、私は現場での仕事にやりがいを感じております」
「王族の命令には逆らえんよ」
団長に必要とされるのは腕っぷしだけではない。統率力、政治力も必要であり、その団長が逆らえない辞令に、ましてやリーズロッテが異を唱えることなどできない。
「謹んで、拝命いたします」
恭しくお辞儀するリーズロッテに、団長はすぐに命じる。
「ついては、すぐさま殿下のお部屋に伺うようにと言われている。行け」
「かしこまりました」
リーズロッテはピシッとお辞儀をして、退室した。
その足ですぐに王宮に向かう。
王女殿下のお召であるとメイドに告げると、上級メイドに交代してセリスティアの居室へ案内された。
侍女の取次がないことをいぶかしく思いながら、殿下の部屋をノックする。
が、返事がない。
さらにノックをするが、やはり返事がない。呼びつけておいて、どういうことなのか。
侍女もおらず、返事もない。まさか変事が起きたのか!?