聖女王子とスパダリ女騎士 ~王女の護衛のはずが、寵愛を受けています~
「騎士なのでしょう。覚悟をお決めなさい」
ぴしゃりと言い放つセリスティアには容赦がない。
リーズロッテは苦笑をもらし、剣を外して彼女の側仕えに預けた。
「了解いたしました。無作法にならぬよう、気を付けてまいります」
すると、底の厚い靴を用意され、それを履くようにと言われた。
リーズロッテも女性にしては背が高いほうだが、殿下をエスコートするにあたり、少しでも見栄えをよくするためだ。
背筋を伸ばし、右側に立つ王女殿下と腕を組む。
休憩室を出て広間の入口に向かえば、先ぶれが殿下の到着を告げる。
みなが礼をする中、リーズロッテたちは粛々と歩いて行く。
まがりなりにも男爵令嬢であるリーズロッテは、本来なら十代のうちにデビュタントとして白いドレスをまとって夜会にでるはずだった。
それに憧れを持つ間もなく騎士に憧れ、夜会などは縁のないものとなったはずだった。
それを今、男役として、女装した男性を伴って歩いているというのはなんとも不思議な心地がした。
一段高くなった席に導き、そこでリーズロッテの役目は終わった。通常のエスコートと違い、セリスティアにはここまででいいと言われている。城の従者が本来の靴を持って来てくれたので、すぐさまカーテンの陰で履き替えた。
すでに席についていた国王が開会を宣言したのちは、ダンスの時間となる。
いったんは玉座の隣に用意された席についたセリスティアだが、高位貴族の男性に誘われてダンスを踊る。
その姿は精霊もかくやという美しさだった。
一曲を終えるとすぐに席に戻り、続いたドルシュの誘いは断っている。一曲でも踊ったのだから夜会での義務は果たした、と言わんばかりだ。
ぴしゃりと言い放つセリスティアには容赦がない。
リーズロッテは苦笑をもらし、剣を外して彼女の側仕えに預けた。
「了解いたしました。無作法にならぬよう、気を付けてまいります」
すると、底の厚い靴を用意され、それを履くようにと言われた。
リーズロッテも女性にしては背が高いほうだが、殿下をエスコートするにあたり、少しでも見栄えをよくするためだ。
背筋を伸ばし、右側に立つ王女殿下と腕を組む。
休憩室を出て広間の入口に向かえば、先ぶれが殿下の到着を告げる。
みなが礼をする中、リーズロッテたちは粛々と歩いて行く。
まがりなりにも男爵令嬢であるリーズロッテは、本来なら十代のうちにデビュタントとして白いドレスをまとって夜会にでるはずだった。
それに憧れを持つ間もなく騎士に憧れ、夜会などは縁のないものとなったはずだった。
それを今、男役として、女装した男性を伴って歩いているというのはなんとも不思議な心地がした。
一段高くなった席に導き、そこでリーズロッテの役目は終わった。通常のエスコートと違い、セリスティアにはここまででいいと言われている。城の従者が本来の靴を持って来てくれたので、すぐさまカーテンの陰で履き替えた。
すでに席についていた国王が開会を宣言したのちは、ダンスの時間となる。
いったんは玉座の隣に用意された席についたセリスティアだが、高位貴族の男性に誘われてダンスを踊る。
その姿は精霊もかくやという美しさだった。
一曲を終えるとすぐに席に戻り、続いたドルシュの誘いは断っている。一曲でも踊ったのだから夜会での義務は果たした、と言わんばかりだ。