聖女王子とスパダリ女騎士 ~王女の護衛のはずが、寵愛を受けています~
あいつがいるのか。侯爵だものな。
リーズロッテは顔をしかめて気配を殺す。見つかってからまれたら困る。
と思った矢先だった。
「リーズロッテ様!」
女性の声に、リーズロッテは振り返る。
「先日は魔獣から助けていただき、ありがとうございました」
「どうということはありませんよ」
リーズロッテはにっこりと笑みを返す。彼女が誰かわからないし、どの討伐だか記憶にないが、令嬢には笑みを返しておけばなんとかなる。今までもそうしてきたのだから。
「リーズロッテ様がいらしてるの?」
「夜会にはおいでにならないと思ったのに!」
とたんに女性陣に囲まれ、リーズロッテは身動きが取れなくなった。
「ぜひ私をダンスを」
「いいえ、私と!」
「申し訳ございません、ダンスはどなたとも踊らないことにしております」
ダンスのたしなみがないことを隠し、リーズロッテは断る。
「どうしてですの?」
「私の手は武器を持つためにございます」
「まあ……」
「なんと硬派な……」
令嬢たちはうっとりとため息をこぼす。
じっとりした視線を感じて顔を上げると、セリスティアが胡乱な目をこちらに向けていた。
「貴様、なにしに来た!」
聞きなれた怒声にそちらを向くと、肩をいからせたドルシュがいた。
リーズロッテは顔をしかめて気配を殺す。見つかってからまれたら困る。
と思った矢先だった。
「リーズロッテ様!」
女性の声に、リーズロッテは振り返る。
「先日は魔獣から助けていただき、ありがとうございました」
「どうということはありませんよ」
リーズロッテはにっこりと笑みを返す。彼女が誰かわからないし、どの討伐だか記憶にないが、令嬢には笑みを返しておけばなんとかなる。今までもそうしてきたのだから。
「リーズロッテ様がいらしてるの?」
「夜会にはおいでにならないと思ったのに!」
とたんに女性陣に囲まれ、リーズロッテは身動きが取れなくなった。
「ぜひ私をダンスを」
「いいえ、私と!」
「申し訳ございません、ダンスはどなたとも踊らないことにしております」
ダンスのたしなみがないことを隠し、リーズロッテは断る。
「どうしてですの?」
「私の手は武器を持つためにございます」
「まあ……」
「なんと硬派な……」
令嬢たちはうっとりとため息をこぼす。
じっとりした視線を感じて顔を上げると、セリスティアが胡乱な目をこちらに向けていた。
「貴様、なにしに来た!」
聞きなれた怒声にそちらを向くと、肩をいからせたドルシュがいた。