フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
第15話 魔族令嬢は、小さな嫉妬を無視できない
私を失いたくないというエドワード様の曇りなき瞳に、吸い込まれそうになった。
そこに灯るのは、強い信念と怯え。とても温かくて優しい眼差しの奥で光が揺れている。
エリザ様を死なせてしまったことを、強く後悔しているのね。だから、私を失うことを考えてしまうんだわ。
「エドワード様……」
私なら、エリザ様の真実をヴィアトリス王妃に語らせることが出来る。その為には、王妃の懐に飛び込む必要がある。
王城に来てまだ日が浅い今だからこそ、王妃を頼るふりをして近づける。その状況下で、向こうから来いといってきたのよ。
罠であったとしても、乗らない手はないわ。
「これは、またとないチャンスです」
「……わかっている。わかっているんだ」
私の肩を締め付ける腕に、より力が込められる。
心配させたくなくて、能力の代償についは伏せておくつもりだった。
でも、隠し通すことは無理なようね。
そこに灯るのは、強い信念と怯え。とても温かくて優しい眼差しの奥で光が揺れている。
エリザ様を死なせてしまったことを、強く後悔しているのね。だから、私を失うことを考えてしまうんだわ。
「エドワード様……」
私なら、エリザ様の真実をヴィアトリス王妃に語らせることが出来る。その為には、王妃の懐に飛び込む必要がある。
王城に来てまだ日が浅い今だからこそ、王妃を頼るふりをして近づける。その状況下で、向こうから来いといってきたのよ。
罠であったとしても、乗らない手はないわ。
「これは、またとないチャンスです」
「……わかっている。わかっているんだ」
私の肩を締め付ける腕に、より力が込められる。
心配させたくなくて、能力の代償についは伏せておくつもりだった。
でも、隠し通すことは無理なようね。