フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
第17話 魔族令嬢は、公爵夫人を招いて探りをいれる
夜のお茶会が近づく中、私も出来ることをすることにした。
まず、招かれているパスカリス侯爵、ノーブル子爵、セルダン子爵の令嬢と家柄について調べた。
さらに、噂の一つでも知ることができたらと思って、ベルフィオレ公爵夫人を招いた。
「ようこそ、ベルフィオレ公爵夫人」
「リリアナ様、お招きいただき光栄ですわ」
私の応接室を訪れたベルフィオレ公爵夫人は、ソファーに腰を下ろすと穏やかに微笑んだ。
さすがは王家を支える公爵家の夫人ね。その笑みは穏やかだけど、動きに無駄がなく洗練されている。
ヴィアトリス王妃と違って、ベルフィオレ公爵夫人には高潔な厳しさが見えかくれする。この国を憂えているのかもしれない。
「お忙しい中、おいで下さりありがとうございます」
「何を仰いますか。他でもないリリアナ様のお招きですもの、よろこんで参りますわ」
紅茶を入れるデイジーに「ありがとう」といって、にこり微笑んだベルフィオレ公爵夫人は、流れるような仕草でカップを手にした。
まず、招かれているパスカリス侯爵、ノーブル子爵、セルダン子爵の令嬢と家柄について調べた。
さらに、噂の一つでも知ることができたらと思って、ベルフィオレ公爵夫人を招いた。
「ようこそ、ベルフィオレ公爵夫人」
「リリアナ様、お招きいただき光栄ですわ」
私の応接室を訪れたベルフィオレ公爵夫人は、ソファーに腰を下ろすと穏やかに微笑んだ。
さすがは王家を支える公爵家の夫人ね。その笑みは穏やかだけど、動きに無駄がなく洗練されている。
ヴィアトリス王妃と違って、ベルフィオレ公爵夫人には高潔な厳しさが見えかくれする。この国を憂えているのかもしれない。
「お忙しい中、おいで下さりありがとうございます」
「何を仰いますか。他でもないリリアナ様のお招きですもの、よろこんで参りますわ」
紅茶を入れるデイジーに「ありがとう」といって、にこり微笑んだベルフィオレ公爵夫人は、流れるような仕草でカップを手にした。