フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「一国の王妃でありながら、こんな卑劣なことを! エリザ様にも、同じようなことをされたのですか!?」
「エリザ……そんな名の小娘もいたわね。小賢しくも、私を慕っているような顔をして近づいてきて」
私を冷ややかに見るヴィアトリス王妃の扇子が、私のドレスに打ち下ろされた。
センスの金具がドレスを引き裂いていく。
「そのドレス、気に入らないわ。あの愚かな娘を思い出す」
「……訂正してください」
「訂正? なにを?」
「全てでございます。あなた様のお言葉全てを訂正し──」
全身の血が熱くたぎり、口から放たれる言葉が熱を持つ。
「真実を述べてください、ヴィアトリス王妃」
声に魔力を乗せ、王妃の黒い目を見つめた。
風が舞い、辺りに立ち込めていた香が吹き飛ばされる。そうして、私の全身から膨れ上がった赤い魔力が、花びらのごとくひらひらと舞った。
「エリザ……そんな名の小娘もいたわね。小賢しくも、私を慕っているような顔をして近づいてきて」
私を冷ややかに見るヴィアトリス王妃の扇子が、私のドレスに打ち下ろされた。
センスの金具がドレスを引き裂いていく。
「そのドレス、気に入らないわ。あの愚かな娘を思い出す」
「……訂正してください」
「訂正? なにを?」
「全てでございます。あなた様のお言葉全てを訂正し──」
全身の血が熱くたぎり、口から放たれる言葉が熱を持つ。
「真実を述べてください、ヴィアトリス王妃」
声に魔力を乗せ、王妃の黒い目を見つめた。
風が舞い、辺りに立ち込めていた香が吹き飛ばされる。そうして、私の全身から膨れ上がった赤い魔力が、花びらのごとくひらひらと舞った。