フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
赤い花びらが、王妃の視界を覆う。そうして、再び私の目を見た時、彼女の焦点が失われた。
「おかしなことをいうわね。私は真実しか語らない」
「では、お聞きします。なぜ、このような茶会を開かれたのですか?」
「下賎な女どもここへ呼び、魔族の小娘を陥れる芝居をうつためよ。騎士達をたぶらかし、薬を飲ませて操り、女たちを手込めにせよと命じた。このような醜態、貴族の娘が外に知られでもしたら、嫁ぎ先もなくなるでしょ? 知られたくなければ、私に従うしかない」
つらつらと醜い性根と企みが語られる。
「そのようにして……エリザ様も陥れたのですね?」
「泣きながら、許しを請う姿は滑稽だったわ。まさか、塔から身を投げるとは思わなかったけど」
くすくすと笑うヴィアトリス王妃の言葉に奥歯を噛み締めた。
なんてことなの。やはり、あの『瑠璃姫の涙』はエリザ様が残した最後の叫びだったのね。
悲しみに涙がにじむ。すると、ガルエン卿の腕が一瞬緩んで微かに「そんな」と呟きが聞こえた。
「おかしなことをいうわね。私は真実しか語らない」
「では、お聞きします。なぜ、このような茶会を開かれたのですか?」
「下賎な女どもここへ呼び、魔族の小娘を陥れる芝居をうつためよ。騎士達をたぶらかし、薬を飲ませて操り、女たちを手込めにせよと命じた。このような醜態、貴族の娘が外に知られでもしたら、嫁ぎ先もなくなるでしょ? 知られたくなければ、私に従うしかない」
つらつらと醜い性根と企みが語られる。
「そのようにして……エリザ様も陥れたのですね?」
「泣きながら、許しを請う姿は滑稽だったわ。まさか、塔から身を投げるとは思わなかったけど」
くすくすと笑うヴィアトリス王妃の言葉に奥歯を噛み締めた。
なんてことなの。やはり、あの『瑠璃姫の涙』はエリザ様が残した最後の叫びだったのね。
悲しみに涙がにじむ。すると、ガルエン卿の腕が一瞬緩んで微かに「そんな」と呟きが聞こえた。