フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
第22話 魔族令嬢は、夢の出来事を思い出す
私は三日間も眠り続けていたらしい。
目が覚めると、泣いてるエドワード様とデイジーがいて、すごく心配をかけてしまったんだと、申し訳なく思った。それから、駆け付けたロベルト王とローレンス、サフィアにも、本当によかったといわれて泣かれてしまった。
陛下の前でこんな格好は失礼だと思って起き上がろうとしたけれど、指一本動かすのも億劫なくらい体が重かった。
「リリアナ、急に動かなくていいんだ」
「で、ですが、陛下がいらっしゃられたのに、このようなお姿では……」
おろおろとしながエドワード様を見ると、彼は穏やかな微笑みを浮かべて「大丈夫だ」といい、私の頬にかかった髪を払ってくれた。
そんな私たちを穏やかな顔で見ていたロベルト王は、静かに頷いた。
「気にせず横になってくれ。目覚めたばかりで体も辛かろう」
優しい言葉をかけてくださった陛下は、私の手をとって脈を診ていた医者へと視線を移した。
目が覚めると、泣いてるエドワード様とデイジーがいて、すごく心配をかけてしまったんだと、申し訳なく思った。それから、駆け付けたロベルト王とローレンス、サフィアにも、本当によかったといわれて泣かれてしまった。
陛下の前でこんな格好は失礼だと思って起き上がろうとしたけれど、指一本動かすのも億劫なくらい体が重かった。
「リリアナ、急に動かなくていいんだ」
「で、ですが、陛下がいらっしゃられたのに、このようなお姿では……」
おろおろとしながエドワード様を見ると、彼は穏やかな微笑みを浮かべて「大丈夫だ」といい、私の頬にかかった髪を払ってくれた。
そんな私たちを穏やかな顔で見ていたロベルト王は、静かに頷いた。
「気にせず横になってくれ。目覚めたばかりで体も辛かろう」
優しい言葉をかけてくださった陛下は、私の手をとって脈を診ていた医者へと視線を移した。