フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
ヒマワリの花に歩み寄ったエドワード様は、その花びらにそっと触れた。
「死んでまで、この城に囚われる必要はない。だけど……ああ、弱かったのは私だな」
エルダーフラワーを見上げたエドワード様の頬を、再び涙が伝い落ちた。
「この木を植え、必ず王妃の企みを明かすと誓った。取り返しのつかないことをした私を許して欲しい……そう、ここで何度も願った」
「エド……」
「エリザ、私は……リリアナと共に生きていいか?」
エルダーフラワーに問いかけた時、ひと際大きな風が吹き抜け、甘い香りが私たちを包み込んだ。まるでそれは、温かな腕が私たちを抱きしめているようで。
差し込む木漏れ日を見上げ、目を細める。
そこに、ハニーブロンドの髪を揺らした人影が見えた気がした。
「死んでまで、この城に囚われる必要はない。だけど……ああ、弱かったのは私だな」
エルダーフラワーを見上げたエドワード様の頬を、再び涙が伝い落ちた。
「この木を植え、必ず王妃の企みを明かすと誓った。取り返しのつかないことをした私を許して欲しい……そう、ここで何度も願った」
「エド……」
「エリザ、私は……リリアナと共に生きていいか?」
エルダーフラワーに問いかけた時、ひと際大きな風が吹き抜け、甘い香りが私たちを包み込んだ。まるでそれは、温かな腕が私たちを抱きしめているようで。
差し込む木漏れ日を見上げ、目を細める。
そこに、ハニーブロンドの髪を揺らした人影が見えた気がした。