フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「もちろんです」と答えるのが精いっぱいで、火照った頬を見られたくなくて、そっと顔を逸らした。
すると、エドワード様は私の手から、まだワインの残るグラスを取り上げるとテーブルに置いた。
「リリアナ、私を見てくれないのか?」
「……恥ずかしいです。今の私は顔が真っ赤です」
「ああ、まるで薔薇の蕾のようだ」
「きっと、お酒を飲んだからですわ」
俯いて「だからお酒は苦手」と呟くと、強い力で引き寄せられた。体が揺れ、頬が脈打つ胸に触れた。
いつもより、エドワード様の鼓動が速い。
顔を上げると、艶やかな双眸が私を見つめていた。
「私の薔薇姫、その純潔を捧げてくれるか?」
大きな手が髪に差し込まれる。
「お断りしますといったらどうしますの?」
「それは困ったな」
恥ずかしさから心にないことを口走ると、エドワード様はくすっと笑った。私の長いプラチナブロンドを一束そっと手にすると、瞳を閉ざして口付ける。
すると、エドワード様は私の手から、まだワインの残るグラスを取り上げるとテーブルに置いた。
「リリアナ、私を見てくれないのか?」
「……恥ずかしいです。今の私は顔が真っ赤です」
「ああ、まるで薔薇の蕾のようだ」
「きっと、お酒を飲んだからですわ」
俯いて「だからお酒は苦手」と呟くと、強い力で引き寄せられた。体が揺れ、頬が脈打つ胸に触れた。
いつもより、エドワード様の鼓動が速い。
顔を上げると、艶やかな双眸が私を見つめていた。
「私の薔薇姫、その純潔を捧げてくれるか?」
大きな手が髪に差し込まれる。
「お断りしますといったらどうしますの?」
「それは困ったな」
恥ずかしさから心にないことを口走ると、エドワード様はくすっと笑った。私の長いプラチナブロンドを一束そっと手にすると、瞳を閉ざして口付ける。