フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
せっかくエドワード様が選んでくれた帽子。本当なら喜んで身につけたい。たけど、それにあったドレスも欲しいだなんてワガママをいうわけにもいかない。
私は、贅沢をするために彼へ嫁いだわけではないのだから。
「それなら……この帽子にあった、新しいドレスを買おう」
「──!?」
突然のことに驚いて顔を上げると、楽しそうな顔をしたエドワード様は、私の顎下で結ばれるリボンを解いた。
日に焼けた帽子の代わり、可愛らしい帽子が頭にのせられる。
「いつもの赤い薔薇の髪飾りも素敵だが、これもとても似合う」
「で、ですが……」
「気に入らないかい?」
「そんなことはありません!……とても、可愛らしくて」
まさか、こんな愛らしい帽子を買ってもらえるなんて思ってもいなかったから、嬉しいやら、恥ずかしいやらで鼓動が忙しなかった。
頬にとどまらず、耳まで熱い。
嬉しくて「気に入りました」と小声で伝えると、エドワード様は「店主!」と、様子をうかがっていた男性に声をかけた。
私は、贅沢をするために彼へ嫁いだわけではないのだから。
「それなら……この帽子にあった、新しいドレスを買おう」
「──!?」
突然のことに驚いて顔を上げると、楽しそうな顔をしたエドワード様は、私の顎下で結ばれるリボンを解いた。
日に焼けた帽子の代わり、可愛らしい帽子が頭にのせられる。
「いつもの赤い薔薇の髪飾りも素敵だが、これもとても似合う」
「で、ですが……」
「気に入らないかい?」
「そんなことはありません!……とても、可愛らしくて」
まさか、こんな愛らしい帽子を買ってもらえるなんて思ってもいなかったから、嬉しいやら、恥ずかしいやらで鼓動が忙しなかった。
頬にとどまらず、耳まで熱い。
嬉しくて「気に入りました」と小声で伝えると、エドワード様は「店主!」と、様子をうかがっていた男性に声をかけた。