フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
首を傾げると「夜になると魔法の光が自動で灯るんだ」とエドワード様がいった。
驚きに零れた「えっ!?」という声は思いの外大きく、彼の目が少し大きく見開かれた。でもすぐに朗らかな笑みに戻り、仕組みを教えてくれた。
「あのランタンには魔法石が入っている。そこに、灯の魔法が組まれていて、陽が沈むと灯る術式が組まれているんだ」
「そんなことが……」
「家屋の灯りも全てそうだ」
お城に来て初めて夜を迎えた日を思い出した。
急に城中が明るくなったてすごく驚いたわ。今ではすっかり慣れたけど、どうやって使用人たちは一度に火を灯すのか、気になっていたのよ。そういうことだったのね。
「他にも、魔法が街を豊かにしているのですか?」
「ああ、いろいろあるよ」
「……デズモンドでは、戦うための魔法が重宝されます」
「戦いの最中では、それが魔法のあるべき姿だろう」
「そうですが……魔法にはそれだけじゃない、可能性があるんですね」
新しい気付きにわずかな劣等感を覚えて笑うと、エドワード様はため息をつくように「そうだな」と呟いた。
驚きに零れた「えっ!?」という声は思いの外大きく、彼の目が少し大きく見開かれた。でもすぐに朗らかな笑みに戻り、仕組みを教えてくれた。
「あのランタンには魔法石が入っている。そこに、灯の魔法が組まれていて、陽が沈むと灯る術式が組まれているんだ」
「そんなことが……」
「家屋の灯りも全てそうだ」
お城に来て初めて夜を迎えた日を思い出した。
急に城中が明るくなったてすごく驚いたわ。今ではすっかり慣れたけど、どうやって使用人たちは一度に火を灯すのか、気になっていたのよ。そういうことだったのね。
「他にも、魔法が街を豊かにしているのですか?」
「ああ、いろいろあるよ」
「……デズモンドでは、戦うための魔法が重宝されます」
「戦いの最中では、それが魔法のあるべき姿だろう」
「そうですが……魔法にはそれだけじゃない、可能性があるんですね」
新しい気付きにわずかな劣等感を覚えて笑うと、エドワード様はため息をつくように「そうだな」と呟いた。