フェルナンドの薔薇は王弟殿下の愛で輝く~政略結婚で人族に嫁いだ魔族令嬢は、王弟殿下の優しさで愛を知る~
「……エドワード様のお好きなものを、私にも見せてください」
視線が合うと、エドワード様は少し照れたように微笑みながら、私の指に手を重ねた。
「リリアナの顔で、いっぱいになりそうだな」
「……え?」
「ふふっ、なんでもないよ。私の日常は、執務ばかりで面白いものはないが……」
誤魔化すように笑ったエドワード様は「本は好きかい?」と訊いてきた。
「好きですけど……」
「それなら、私の愛読書を毎日紹介しようか。朗読はどうだ?」
「ふふっ、お忙しい毎日に、そんな暇があるのですか?」
「寝る前の少しぐらいいいだろう」
未だベッドを共にしていない私たち。
一人のベッドで、エドワード様の声を聴きながら眠るのも悪くないかもしれない。
温かな手を握りしめて「楽しみにしています」といえば、彼の指が絡まった。
視線が合うと、エドワード様は少し照れたように微笑みながら、私の指に手を重ねた。
「リリアナの顔で、いっぱいになりそうだな」
「……え?」
「ふふっ、なんでもないよ。私の日常は、執務ばかりで面白いものはないが……」
誤魔化すように笑ったエドワード様は「本は好きかい?」と訊いてきた。
「好きですけど……」
「それなら、私の愛読書を毎日紹介しようか。朗読はどうだ?」
「ふふっ、お忙しい毎日に、そんな暇があるのですか?」
「寝る前の少しぐらいいいだろう」
未だベッドを共にしていない私たち。
一人のベッドで、エドワード様の声を聴きながら眠るのも悪くないかもしれない。
温かな手を握りしめて「楽しみにしています」といえば、彼の指が絡まった。