廊下の角で、重めなキミと。
「YouTu『ber』」や「Vtu『ber』」が由来なんだって。
「それでは、伝説のけんバーをご紹介します!」ってアナウンスがあって、一体どんな人なんだろうと思ってステージへ目を向けたら、そこには、私のよく知る人で……。
そう、八雲ちゃんだった。
ステージの上から観客席にいる私が見えたのか、目が合い、微笑んだ。
八雲ちゃんが中学校を卒業してから一年間、私も受験勉強で忙しくて会えていなかった。
今になって思いが込み上げてきて、微笑みと涙がこぼれ落ちた。
八雲ちゃんは「なんで泣いてんの(笑)」って口パクで言って、呆れたように笑った。
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