廊下の角で、重めなキミと。
「それじゃあ、部活に戻るね。」
そう言って、軽音楽部、文芸部、陸上競技部、映画研究同好会、生徒会執行部を掛け持ちする伝説のけんバーはスカートをひるがえして去っていった。
ああ、私はどんな部活に入るのかな。
未来の私に思いをはせる。
「受験に合格したらイタリアン料理店に食べに行こうね。」ってお母さんと約束していたから、急がないと!
タタタタタ……
あの廊下の曲がり角を抜けたらもうお母さんのところだ!
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