それも、初恋。。

電話越しの告白

　カナエの電話に出たのはコウタ君本人だった。

「おっす、どうした？」
　電話越しのコウタ君の声はいつもよりも低めで、そのくぐもった感じがまたドキドキして、心臓が弾け飛びそうになった。
　カナエの頭はもう真っ白。

「えっと、あのね。あの、ね。えっと。えっと」
　言葉が出てこない。
　顔がどんどん火照ってくる。
　恥ずかしい。どうしよう。

　でも電話しちゃったんだから言わなきゃ。えいっ！

「ずっと好きだったよ、じゃあね！」