それも、初恋。。
「……って、まくし立てるように叫んで、プチッと電話を切っちゃったの」
「え……てことは、コウタ君からの返事は?」
「聞きそびれちゃった」
えへっと、桜井さんがお茶目に笑う。
このうっかりさんめ。
「本当はね、高校に入る前に、ちゃんとフラれて気持ちに踏ん切りをつけようと思って電話をかけたの。フラれる前提で告白したんだし、ちゃんと『つきあって』まで言って、答えを聞くつもりだったんだけどね。その時になったら、もうテンパっちゃってダメだったわぁ」と桜井さんが苦笑する。
「私『好き』までは言えるのよ。でも『つきあって』は言えなかったのよねぇ。それを男子に言えるのは、クラスの可愛い女子で、私は残念ながら普通だった。どんなに良く見積もってもモテる男子と付き合うには足りない顔だった。つりあわないから、つきあえるわけがないって、心の底から諦めていたの」
ああ、ほんと、桜井さんの話は、どうしてこうも、わかりみが強いのか。
たとえば……たとえば、さっき橘を笑った自信満々ヤンキー系茶髪&金髪サラサラ女子や、可愛い河合ちゃんたちのようなサラふわリア充系ステキ女子たちなら、橘に「つきあって」と言う権利がある。
でも私は、顔が似てないAIいずねェさんだ。良く見積もって、もこったポメラニアン。
可愛いとはいえ、犬に告白する権利はない。
(でもなー)
1つだけ疑問なのは、桜井さんの……いや、カナエちゃんについてだった。
歳を取った今でもこんなに可愛らしくて素敵な桜井さんの中学生の頃って、結構いい線行ってた気がするけど。
雰囲気可愛い系の女子って、わりとモテる。
つまり、カナエちゃんは「つきあって」を言える側の女子だった気がする。
だとしたら……すごくもったいない。
ああ、カナエちゃんの隣に私がいたら「もっと自信持ちなって」と、太鼓判をドドンと押しまくったのになぁ。
「結局そのまま春休みは終わって、四月からはコウタ君と別の高校に通い始めたの」と、桜井さんは締めくくった。
「え……てことは、コウタ君からの返事は?」
「聞きそびれちゃった」
えへっと、桜井さんがお茶目に笑う。
このうっかりさんめ。
「本当はね、高校に入る前に、ちゃんとフラれて気持ちに踏ん切りをつけようと思って電話をかけたの。フラれる前提で告白したんだし、ちゃんと『つきあって』まで言って、答えを聞くつもりだったんだけどね。その時になったら、もうテンパっちゃってダメだったわぁ」と桜井さんが苦笑する。
「私『好き』までは言えるのよ。でも『つきあって』は言えなかったのよねぇ。それを男子に言えるのは、クラスの可愛い女子で、私は残念ながら普通だった。どんなに良く見積もってもモテる男子と付き合うには足りない顔だった。つりあわないから、つきあえるわけがないって、心の底から諦めていたの」
ああ、ほんと、桜井さんの話は、どうしてこうも、わかりみが強いのか。
たとえば……たとえば、さっき橘を笑った自信満々ヤンキー系茶髪&金髪サラサラ女子や、可愛い河合ちゃんたちのようなサラふわリア充系ステキ女子たちなら、橘に「つきあって」と言う権利がある。
でも私は、顔が似てないAIいずねェさんだ。良く見積もって、もこったポメラニアン。
可愛いとはいえ、犬に告白する権利はない。
(でもなー)
1つだけ疑問なのは、桜井さんの……いや、カナエちゃんについてだった。
歳を取った今でもこんなに可愛らしくて素敵な桜井さんの中学生の頃って、結構いい線行ってた気がするけど。
雰囲気可愛い系の女子って、わりとモテる。
つまり、カナエちゃんは「つきあって」を言える側の女子だった気がする。
だとしたら……すごくもったいない。
ああ、カナエちゃんの隣に私がいたら「もっと自信持ちなって」と、太鼓判をドドンと押しまくったのになぁ。
「結局そのまま春休みは終わって、四月からはコウタ君と別の高校に通い始めたの」と、桜井さんは締めくくった。