うちの生徒会長は今日も読めない
しばらくして、開演ブザーが鳴り響いた。
──そこからの時間はあっという間だった。
演劇の感想を一言で表せと言われれば、“最高”以外にない。
少女漫画が原作というだけあってドキドキとキラキラと感動がこれでもかというほど詰め込まれていて。
大好きなお姉が主演だからとかそういうのを抜きにして、全力でのめり込んでしまっていた。
お姉の相手役の俳優さんも非常に見目麗しく、二人並んだ姿はいつまでも眺めていられそうだった。
「はあ……良かったです……もうものすごく良かったです……」
その興奮はホールを出た後も醒めることを知らない。
こういう舞台を見るのは初めてだったけれど、これはハマる人の気持ちがわかる。
わたしが出たくなくてうだうだ言っていた文化祭の宣伝シンデレラ(結局怪我で出なかったけど)なんてのはお遊戯会みたいなものだったんだな、と思う。
もし万が一来年の文化祭で出演する機会があったら、もう少し気楽に取り組もう。