うちの生徒会長は今日も読めない




「あ、あの! 向こうの売店少し見てきても良いでしょうか」




まだもう少し物語の世界に浸っていたくて、わたしはそのままグッズ売り場へと向かった。

お姉に頼めば融通してもらえるのではないかとか言ってはいけない。こういうのは自分で買うから価値がある。



売場には、各キャラクターに扮する演者たちのブロマイドや缶バッジ、アクリルスタンドなどが大量に置かれていた。

わたしはこういった物を収集する趣味が無いため、正直何を買えば良いものやらわからない。


所持金にも限りがあるので、一番安価なブロマイドを5枚手に取った。

ランダム商品の全8種。

さすがに主演だけあって、単体の構図と集合の構図を含めてそのうち半分にはお姉が映っている。

だから少なくとも1枚はお姉を引き当てられるつもりでいた。

いたのだけれど。




「むむむ……」




ワクワクしながら開封したわたしの口からはうめき声が漏れた。



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