うちの生徒会長は今日も読めない
驚いた。見事に全部ヒーロー単体の構図を引き当ててしまった。
天羽恭さんという大変イケメンな俳優さんではあるけれど、お姉狙いだったわたしはガッカリせざるを得ない。
「へえ。オレの前で他の男の写真に見惚れるなんて良い度胸だな」
「見とれてはいませんが!?」
会長が意味の分からない難癖をつけてきやがるので、慌てて首を振る。
どうしよう、もう一枚ぐらい買ってみようか。
だけど、バイトもしていない高校生には決して安くないんだよなこのグッズたち。
……そうやってうめきつつ頭を悩ませていたそのときだった。
「あのぉ」
同じくグッズ売り場から出てきた、わたしと同世代ぐらいに見える女の子が、そっと声を掛けてきた。
驚いたわたしはつい身構える。
その女の子は(お姉ほどでないにせよ)とんでもない美少女だった。何だ、どうした、見知らぬ美少女が存在感雑草女に何の用だ。