うちの生徒会長は今日も読めない
しかし見知らぬ美少女は、わたしのことを見ているわけではなさそうだった。
ついでに言えば、わたしの隣にいる顔の良い生徒会長を見ているわけでもない。
彼女の視線は、わたしの手にある5枚のブロマイドにあった。
「すみませんちょっと会話が耳に入ってきて。5枚も買って全部恭くん引き当てるなんてものすごい強運だなあって」
「あ……はい……?」
「だけど目当ては別の人でしたか?」
「あ、えっと、おね……原麗華……さんのグッズが欲しくて……」
「あー、良いですよね原さん。可愛いしセンス最高だし演技も上手になったし。わたしもSNSいつも見てます! ところで」
一気にまくしたてた見知らぬ美少女は、トートバッグから一冊のポケットファイルを取り出した。
「わたしもこのブロマイドまとめ買いしたんですけど、原さんのが何枚かダブってるんです。良ければ交換しませんか?」
「えっ、良いんですか!?」