うちの生徒会長は今日も読めない
お茶を飲みながら、先生はひだまりのような笑顔をわたしに向けた。
「悩み……」
「そう、悩み。私に言いにくかったら、担任の先生でも保健室の先生でも誰でも良い。一人で抱え込んだって良いことなんて何も無いのだから。誰も迷惑だなんて思わないよ」
「……」
そういえばわたし、何か困ったことや嫌なことがあっても、あまり誰かに相談するなんてことなかったな。
相談できるような友達がいないというのもあったけれど、わたしなんかのことで他人に何かを考えさせてしまうのが申し訳なくて。
でも、そうか。
聞いてほしいのかもしれない。今わたし、この心のモヤモヤを誰かに聞いてもらいたいような気がする。
「……その、わたしのことを、好きだと言ってくれる人、がいたんです」
我ながら誰が聞き取れるんだよと思うようなボソボソとした声。
授業中も生徒の声を聞きにくそうにしているこのおじいちゃん先生にきちんと届いているのか定かではないけれど、それでもそのまま続ける。