うちの生徒会長は今日も読めない



その通りですね。たった今身をもって実感しました。

だけど、どうしても来なくてはならない理由があったのだ。




「すみません。どうしてもアキラさん、貴方に会いたくて」


「ん、俺? 何かワケあり?」




緊張で心臓が大きな音をたてるのを感じながら、わたしはゆっくりうなずいた。


──もう一度、会長に好きになってもらいたい。

そう決意したわたしは、とりあえず二つのプランを立てた。


彼に会いに来たのはプランAのため。



プランA。


それは、会長から好かれている人はいったいどんな経緯で好かれるようになったのかを知り、それを参考に行動することで、また好きになってもらおうというシンプルな作戦。


彼が元々わたしの何を好きになってくれたのかについても、何かヒントになるかもしれない。


とはいえ考えてみると、会長に好かれている人というのはあまり思い当たらなかった。

生徒会の二人は信頼されているように見えるけれど、好かれているというのとは少し違うような気がする。



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