悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。



戸惑ったわたしは、しどろもどろになりながら必死に言葉を重ねる。

それでも会長から返って来たのは、心底面倒くさそうな大きな舌打ち。


先ほどまで機嫌よく話していたのに。

わたしは驚いてグッと唾を飲み込む。




「オレはミチルのことを教えろっつったんだ。姉貴のことは興味ねぇんだわ」


「すみません……で、でもわたしなんかのことよりお姉のことについて話してる方が、聞いてる側からしてもよっぽど有意義な時間だと思いまして……」


「だからそれはオレが決める」




わたしがもう一度「すみません」と呟くと、会長は大きな大きなため息をついた。




「……まあ良い。じゃあお前の姉貴のことについて一つ教えろ」


「! はい、なんでしょう?」


「あそこの車から顔出してこっちに手振ってるのがその姉貴か?」


「え……」




まっすぐ指をさされた方向へつられるように目を向ける。

そこは駅前のロータリー。



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