悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。



「し、知り合い! というかただの顔見知りの人! ほんと名前すら知らないレベルの人で、帰り道が同じ方向だったからたまたま並んで歩いていただけ! それだけだから気にしないで!」




会長に話す隙を与えないよう、わたしは一気にまくし立てていた。


……だって、お姉にだけは絶対知られたくない。


成り行きとはいえ、地味で雑草みたいなわたしが生徒会役員などというキラキラとした似合わないことをしているなんて。




「ほら、マネージャーさん乗せてくれるんでしょ? 待たせたら申し訳ないし早く行こう」




わたしは車に向かってお姉の背中をグイグイ押す。

会長が何か言いたげにこちらを見ていることには気付いているけど、見ないふりをした。


わたしとも顔なじみのお姉のマネージャーさんは、わたしが乗り込んですぐに車を発進させた。




「ねえねえ、路留ちゃん。さっきのイケメンくん本当に彼氏とかじゃないの?」


「ちちち、違うっ! そんなわけないじゃん!」


「ふーん」


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