悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。
多分、姉ばかりチヤホヤされていたんじゃ可哀想だと気を使ってくれたのだろう。
実際、わたしも褒められたこと自体は悪い気はしなかったはずだ。
ただ……
その流れで、今度は親戚の皆さんは何故かわたしのことを口々に褒めるようになった。
自分そっちのけで妹が話題になった。そしてそれに気づいたお姉の表情ガラッと変化した。
嫉妬、怒り、そして悲しみ。
色々な負の感情が入り交じった大きな瞳で、二つ歳下の妹をまっすぐ睨んでいた。
そして、隣でわたしにだけ聞こえる声で言った。
『路留ちゃんには無理だよ。地味だし。路留ちゃんに目立つことは似合わない』
幼いわたしはその言葉と瞳を受けて、ショックで頭を殴られたような気分だった。
言われた言葉や睨まれたこと自体がショックだったのではない。自分が彼女に負の感情を抱かせてしまったということがショックだった。