悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。
……多分、その日からだ。
お姉の隣にいるとき、可能な限り気配を消そうとするようになったのは。
その癖は年々少しずつわたしの身体に染み付いていって。
お姉が隣にいないときも、というかもはや年がら年中いかなるときも気配を消し、目立つような真似は徹底的に避けるようになった。
で、今のこんな感じのわたしが完成したわけである。
だから生徒会などという、本来は優秀でコミュ強な選ばれし人たちが所属するものの一員になっただなんて、お姉にだけは絶対に知られたくない。
生徒会の一員として名を連ねる羽目になったあの日から、ずっとそう思っていた。
また『似合わない』と言われそうで怖かった。
目立つのは麗しき華だけで良い。
雑草がちょっと花を咲かせて横に並んできても、華は不快な気持ちになるだけなのだから。
雑草は雑草らしい存在であるべきなのだ。
そうしている間はきっと、わたしはお姉にとって“可愛い妹”でいられるはずだ。