悪魔的生徒会長が妙に甘いのですが……。




目を覚まして最初に見たのは、見慣れない天井。

それから、傍らに座っていた家族。




「路留ちゃん!」




座っていた椅子からガタッと音を立てて立ち上がり、こちらへ駆け寄ってきたのはお姉だ。


その声につられるように、父さんと母さんもバタバタと近づいてくる。




「良かった……良かったぁ」




……何だか懐かしい夢を見ていた。

今ここに、わたしを睨みつける10歳のお姉はいない。

いるのは、妹の無事を知って心の底から安堵した笑みを浮かべるお姉。


わたしはぼんやりとする頭で問いかける。




「えっ……と……? ここ、は」


「病院。あなた学校で階段から落ちて、救急車で運ばれてきたのよ。ああ、先生呼ばなきゃ」




理解が追いつかない。

追いつかないまま、呼ばれてきたお医者さんに色々と問診され、言われるがままに検査を受け、ようやく今自分が置かれた状況を知ることが出来た。


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