恋愛未経験な恋愛小説家の私を、何故か担当さんが溺愛してきます!?
「まだまだ俺が恋愛を教える必要がありそうだ」
その台詞は、私が書いた小説のヒーローの台詞だった。
「もうっ!からかわないでくださいっ!」
私の文句に「はいはい」と笑った氷上さんは、そのまま私に優しいキスを落とす。
今回の作品を最後に、氷上さんは星屑出版を去り、実家のSUNNY出版へと戻った。
隠れ御曹司だった氷上さんは、SUNNY出版という大企業に戻ると、すぐに私に仕事のオファーをしてくれた。それはまた私に恋愛小説を書いてほしいというもので。
「新作も楽しみにしています、琴葉先生」
「うう……はい……」
次のお話のことも考えないといけないというのに、氷上さんは私を自室へと連れていってしまう。
テーブルに残された新刊小説のページが、窓から入ってくる風でパラパラと捲れた。
恋愛未経験の恋愛小説家と、大企業出版社の隠れ御曹司の物語。
その小説のタイトルは、
『恋愛未経験な恋愛小説家の私を、何故か担当さんが溺愛してきます!?』
終わり


