恋愛未経験な恋愛小説家の私を、何故か担当さんが溺愛してきます!?

「まだまだ俺が恋愛を教える必要がありそうだ」

 その台詞は、私が書いた小説のヒーローの台詞だった。

「もうっ!からかわないでくださいっ!」

 私の文句に「はいはい」と笑った氷上さんは、そのまま私に優しいキスを落とす。

 今回の作品を最後に、氷上さんは星屑出版を去り、実家のSUNNY出版へと戻った。
 隠れ御曹司だった氷上さんは、SUNNY出版という大企業に戻ると、すぐに私に仕事のオファーをしてくれた。それはまた私に恋愛小説を書いてほしいというもので。

「新作も楽しみにしています、琴葉先生」
「うう……はい……」

 次のお話のことも考えないといけないというのに、氷上さんは私を自室へと連れていってしまう。

 テーブルに残された新刊小説のページが、窓から入ってくる風でパラパラと捲れた。

 恋愛未経験の恋愛小説家と、大企業出版社の隠れ御曹司の物語。
 その小説のタイトルは、

『恋愛未経験な恋愛小説家の私を、何故か担当さんが溺愛してきます!?』





終わり


< 37 / 37 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

虐げられてきたネガティブ令嬢は、嫁ぎ先の敵国で何故か溺愛されています~ネガティブな私がちょっぴりポジティブになるまで~
四条葵/著

総文字数/23,334

ファンタジー22ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
 母亡きあとにやってきた義母とその義母の娘である双子の姉妹に虐げられ、  すっかりネガティブな性格に育ってしまったアレス国の第三王女、クラリス・フォートレット。  そんな折、隣国にある軍事国家ルプス帝国との戦争が決まる。    義母達の策略によって、和平を結ぶためルプス帝国に嫁ぐことになったクラリス。  婚姻という名目ではあるが、いつ殺されてもおかしくないとクラリスだけでなく、誰しもが思っていた。  母国を追い出されたクラリスは、死を覚悟してルプス帝国へとやってくるが、  想像だにしない大歓迎ムードにクラリスは戸惑って……。  しかも冷酷無慈悲と噂の軍事部隊隊長にして第一王子であるレオナルドからは、甘く求婚されて……?  超ネガティブ令嬢が、王子どころか国中から愛される?  決して愛されることはないと思っていたネガティブ令嬢は、ポジティブになれるのか?  虐げられ令嬢の新天地スローライフストーリー。
残業以上恋未満
四条葵/著

総文字数/25,086

恋愛(オフィスラブ)22ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 商品開発企画部に所属する会社員の早河 沙織は、チームの企画に自身のコンペの準備にと毎日残業の日々。  そんな残業時間にやってきたのは、IT部の部長、高松だった。  * * *  仕事に全力 お菓子商品開発企画部のエース  早河 沙織 (はやかわ さおり) 25歳  ×  穏やかで心優しい IT部 部長 (なにやら秘密あり……?)  高松 奏一朗 (たかまつ そういちろう) 28歳  * * *  二人の穏やかな残業時間は、お菓子のように少し甘め……?  仕事のためならなにもかも投げ出す沙織と、残業非推進の高松との、ひと夏の残業時間のお話。  
私と先輩の甘い放課後
四条葵/著

総文字数/12,912

恋愛(学園)20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 放課後。  生徒会室。  私と先輩だけの甘い時間。  今日も私と先輩は、生徒会室でふたりきり。  誰にも内緒のふたりの触れ合いの時間。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop