溺愛しないで、お隣さん
お礼に料理はしょぼいとか思われちゃうかな。



でも今の私にできることといったらこのくらい。



せめてそのくらいはさせてほしいと思って放った言葉はすぐに先輩に見事に断られた。



「俺人の手作り食べれない」



「あ、そうなんですか。すみません」



「ごめんね」



まさか謝罪が来るとは思ってなかったから何も言えなくなってしまった。



手作りにトラウマとかあるのかな。



詳しいことを聞くようなことはせずに、私は寝る準備をすることにした。




失恋したことも、全部、全部忘れてやる!



「えもう寝るの」



時刻はまだ5時を回らないくらいだったから部屋に帰ろうとしている和泉先輩が振り返る。



「お風呂先に失礼しますね」



「うん、おやすみ」



そっけないけど私をそれ以上バカにすることもなく放っておいてくれる先輩にまた少しだけ涙が出そうになった。

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