溺愛しないで、お隣さん
そして月日が経って、中学3年生春。



志望校がまだ決まらず焦る私のところに入ったひとつの噂。




「結構前に転校した中野っていたじゃん!あいつ高校からまたこっち戻ってくるらしいよ」



そしてその時私は誓ったのである。



中野くんと同じ高校に行くと。



それからは急に勉強に打ち込むようになって寝る間も惜しんで勉学に励んだ。



テストは毎回平均点以下の私が偏差値60越えの高校に合格した時は私よりも両親の方が驚いてたけど…。


でもいい事ばかりじゃなかった。


私の高校合格が決まってすぐに両親の海外転勤も決まった。



もともと国際系のお仕事をしていた両親は海外出張が多かったけど転勤は初めて。



「紗奈、どうする?お母さんたちについて行くか、ここに残るか」



両親に2択を迫られた日は人生で1番悩んだ。



「日本に残るなら一人暮らし」



悩んだけど、正直答えは初めから決まっていたような気さえする。
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