溺愛しないで、お隣さん
「悪いけど普通に入学式の日に告白とかキモイから、あと俺お前のこと全然好きじゃないし。じゃーね、二度と話しかけてこないで」



昔と違う濁ったような瞳に見つめられ、さらにはそんな言葉を浴びせられる。



頭の中を色んな感情がぐるぐるしている間に彼は「まじないわ」と吐き捨ててから背を向けていってしまった。



涙が頬を流れる。



「…なんで?」



爽やかで、優しくて、太陽みたいな中野くんはどこに行ったの?



転校先で変わっちゃったの?



それとも…。



衝撃と悲しみと、悔しさと、色んな感情が混ざって涙となって溢れ出す。



こんなことなら両親についてけばよかった。




長年の片思いがこんなにもすぐ終わるなんてあまりにも辛すぎる。



1人になった教室に思わず座り込む。




「…やば」



しばらくして辺りを見渡すと、ここが学校だということに気づいて一気に冷静になった。



早く、出なきゃ。
< 7 / 25 >

この作品をシェア

pagetop