転生小説家の華麗なる円満離婚計画
元は第二王子の護衛騎士だった彼は、主を死なせてしまったことにより闇落ちしただけでなく降格され、牢や囚人を管理する仕事をしているという設定だった。
彼はカリナの尋問を担当し、その際にカリナの優しさと明るさに触れたことから心惹かれていくようになるのだ。
自責の念を消せないままに、カリナへの愛を自覚しそれが止められなくなってしまうヘンリックを、カリナは温かく受け入れる。
金髪碧眼の美貌の貴公子に激重愛を注がれ、カリナはベッドの上でそれはもうすごいことになってしまうのだ……
(きゃ~~~!)
一人ひっそりと悶絶していた私は、牢の前に現れた人物にすんっとなった。
「え……だれ?」
「だれって、おまえの担当になった尋問官だが」
「ええぇ~~!」
そこにいたのは、麗しの闇落ち騎士様ではなく、冴えない普通のおじさんだったのだ。
「ヘンリック様は⁉ ヘンリック様はどこなの!」
「ヘンリック? そんなありふれた名前のやつ、王城に何人いると思っているんだ。
姓まで言え」
「ええと……ヘンリック……そうだ、ヘンリック・フューゲルよ!
侯爵家の令息で、元第二王子の護衛騎士の!」
おじさんは顔を顰めた。
「おまえは、フューゲル侯爵家の関係者なのか? 厄介な」
「違うわ! 関係者ってわけじゃないのよ!
ねえ、ヘンリック様はどこにいるの⁉ ここに連れて来てよ!」
「おまえな、侯爵家の令息を簡単に呼び出せるわけないだろう」
ちょっと待ってろ、と言いおいて去って行ったおじさんは、すぐに戻ってきた。
彼はカリナの尋問を担当し、その際にカリナの優しさと明るさに触れたことから心惹かれていくようになるのだ。
自責の念を消せないままに、カリナへの愛を自覚しそれが止められなくなってしまうヘンリックを、カリナは温かく受け入れる。
金髪碧眼の美貌の貴公子に激重愛を注がれ、カリナはベッドの上でそれはもうすごいことになってしまうのだ……
(きゃ~~~!)
一人ひっそりと悶絶していた私は、牢の前に現れた人物にすんっとなった。
「え……だれ?」
「だれって、おまえの担当になった尋問官だが」
「ええぇ~~!」
そこにいたのは、麗しの闇落ち騎士様ではなく、冴えない普通のおじさんだったのだ。
「ヘンリック様は⁉ ヘンリック様はどこなの!」
「ヘンリック? そんなありふれた名前のやつ、王城に何人いると思っているんだ。
姓まで言え」
「ええと……ヘンリック……そうだ、ヘンリック・フューゲルよ!
侯爵家の令息で、元第二王子の護衛騎士の!」
おじさんは顔を顰めた。
「おまえは、フューゲル侯爵家の関係者なのか? 厄介な」
「違うわ! 関係者ってわけじゃないのよ!
ねえ、ヘンリック様はどこにいるの⁉ ここに連れて来てよ!」
「おまえな、侯爵家の令息を簡単に呼び出せるわけないだろう」
ちょっと待ってろ、と言いおいて去って行ったおじさんは、すぐに戻ってきた。