転生小説家の華麗なる円満離婚計画
⑳ カリナ視点
「え?嘘でしょ?」
「嘘じゃないよ。アブラッハの根本にいた魔物は、とっくに討伐済みだ」
翌日、私の前に現れたのはとっくに死んでいるはずのルーカス第二王子だった。
コンラート第一王子と同じ紺色の髪をしていて、やや線が細めながら日本でならモデルとかにスカウトされそうなくらいのイケメンだ。
とはいえ、護衛としてついてきているヘンリックには負けるんだけど。
「きみはアブラッハの庭にいたんだよね?
それなら、実際にアブラッハを見たでしょ?
弱っているように見えた?」
私は、記憶を辿った。
昨日見たアブラッハは、葉もわさわさしていたし、ツヤツヤで真っ赤な実をたくさんつけていた。
漫画では、カリナが登場した時のアブラッハは、葉も実も全て落ちてしまって枯れかけていたはずなのに。
キャラだけでなく、そんなところまでシナリオから外れてしまっているのか。
「じゃあ……アブラッハの魔物からとれた魔石は、どうなったんですか?」
「僕の婚約者への褒賞品になった。
あの魔物の存在をつきとめたのは彼女なんだ。
高品質の魔石だったから、彼女も研究が捗るって大喜びだったよ」
「そ、そんなぁ……もう使っちゃったなんて……」
あれがないと、魔王に勝てないかもしれないのに。
なんでこんなことになってるの?
「きみは回復魔法の使い手だ。
我が国にはアブラッハがあるとはいえ、十分に貴重な存在といえる。
きみを妻にと望む男や貴族家は多いだろう。
元いた場所に帰れないというなら、だれかと縁づくことを考えてみてはどうかな」
そうだ。私は回復魔法が使えるのだ。
私は可愛いだけでなく、価値があるのだ。
「嘘じゃないよ。アブラッハの根本にいた魔物は、とっくに討伐済みだ」
翌日、私の前に現れたのはとっくに死んでいるはずのルーカス第二王子だった。
コンラート第一王子と同じ紺色の髪をしていて、やや線が細めながら日本でならモデルとかにスカウトされそうなくらいのイケメンだ。
とはいえ、護衛としてついてきているヘンリックには負けるんだけど。
「きみはアブラッハの庭にいたんだよね?
それなら、実際にアブラッハを見たでしょ?
弱っているように見えた?」
私は、記憶を辿った。
昨日見たアブラッハは、葉もわさわさしていたし、ツヤツヤで真っ赤な実をたくさんつけていた。
漫画では、カリナが登場した時のアブラッハは、葉も実も全て落ちてしまって枯れかけていたはずなのに。
キャラだけでなく、そんなところまでシナリオから外れてしまっているのか。
「じゃあ……アブラッハの魔物からとれた魔石は、どうなったんですか?」
「僕の婚約者への褒賞品になった。
あの魔物の存在をつきとめたのは彼女なんだ。
高品質の魔石だったから、彼女も研究が捗るって大喜びだったよ」
「そ、そんなぁ……もう使っちゃったなんて……」
あれがないと、魔王に勝てないかもしれないのに。
なんでこんなことになってるの?
「きみは回復魔法の使い手だ。
我が国にはアブラッハがあるとはいえ、十分に貴重な存在といえる。
きみを妻にと望む男や貴族家は多いだろう。
元いた場所に帰れないというなら、だれかと縁づくことを考えてみてはどうかな」
そうだ。私は回復魔法が使えるのだ。
私は可愛いだけでなく、価値があるのだ。