贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
「色々と追求すべき事は多そうだけれど、今は何も考えられない。とにかく、今はシェリルの所に行くよ」
「オスカー、私が間違ってたわ。私はシェリルが面白くなかっただけなのかもしれない。貴方を蔑ろにして、バロン帝国の皇太子と政治的な事をして国民の注目を集めている。前はあんな子じゃなかったのに、貴方の寵愛に胡座をかいているようで許せなかったの」
母が本音を打ち明けるように言ってきた言葉に、僕は何の非難もできなかった。
シェリルは僕の愛に胡座をかいている。それは、僕自身も感じていた事だからだ。
僕との時間を何より大切にしてくれてたシェリルはもういない。二年前までは僕の贈り物を喜び身につけ、ドレスアップして僕に少しでも可愛いと思われるように振る舞っていたいじらしい子だった。
今は、裕福なバロン帝国の皇太子とつるんで、僕に不相応なプレゼントなんてするなと苦言を呈してくる。僕のプライドはボロボロだった。国が貧しくても、僕は彼女に世界一の贅沢をさせたいと思っていた。そんな気持ちは見事に踏み躙られた。
シェリルの待つ寝室の前にまで赴くと、扉の前の護衛騎士が苦虫を潰したような苦しい顔をした。
「オスカー、私が間違ってたわ。私はシェリルが面白くなかっただけなのかもしれない。貴方を蔑ろにして、バロン帝国の皇太子と政治的な事をして国民の注目を集めている。前はあんな子じゃなかったのに、貴方の寵愛に胡座をかいているようで許せなかったの」
母が本音を打ち明けるように言ってきた言葉に、僕は何の非難もできなかった。
シェリルは僕の愛に胡座をかいている。それは、僕自身も感じていた事だからだ。
僕との時間を何より大切にしてくれてたシェリルはもういない。二年前までは僕の贈り物を喜び身につけ、ドレスアップして僕に少しでも可愛いと思われるように振る舞っていたいじらしい子だった。
今は、裕福なバロン帝国の皇太子とつるんで、僕に不相応なプレゼントなんてするなと苦言を呈してくる。僕のプライドはボロボロだった。国が貧しくても、僕は彼女に世界一の贅沢をさせたいと思っていた。そんな気持ちは見事に踏み躙られた。
シェリルの待つ寝室の前にまで赴くと、扉の前の護衛騎士が苦虫を潰したような苦しい顔をした。