贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
「友人のフリなんて、もうできない。出会った頃から私は君が好きだった」
フレデリックはまた嘘をついた。出会った頃、彼は私を全く好きではない。明らかに利用してやろうというという下心が見え隠れしていた。それに薄々気付きながらも彼の権力に縋ったのは私の失敗。
私はそっと横たわるユリシスを覗き見た。
私も彼のように魔法を操れたら、失敗した時に、自分の生命力を明け渡して時を戻す? 赤の他人の為に?
そんな事はしたくないし、私には出来ないだろう。だから、私は失敗に気が付いたら、速攻軌道修正する。
「シェリル、私に集中してくれ。君はユリシスに特別な感情を抱いていないか?」
フレデリックの視線が鋭くなる。彼は唯一の跡取りとしてのんびり過ごして来たオスカーとは全く違う。人の視線、心の機微に常に注力を払い、人を引き摺り下ろす瞬間を見逃さず皇権に手を伸ばしてきた男だ。
ユリシスに抱いている未知の感情の正体は実は少し心当たりがある。「憧れ」や「尊敬」と呼ばれるような感情だ。
ユリシスは、私より二歳も歳下で何も持たないスラム街出身の男の子。
フレデリックはまた嘘をついた。出会った頃、彼は私を全く好きではない。明らかに利用してやろうというという下心が見え隠れしていた。それに薄々気付きながらも彼の権力に縋ったのは私の失敗。
私はそっと横たわるユリシスを覗き見た。
私も彼のように魔法を操れたら、失敗した時に、自分の生命力を明け渡して時を戻す? 赤の他人の為に?
そんな事はしたくないし、私には出来ないだろう。だから、私は失敗に気が付いたら、速攻軌道修正する。
「シェリル、私に集中してくれ。君はユリシスに特別な感情を抱いていないか?」
フレデリックの視線が鋭くなる。彼は唯一の跡取りとしてのんびり過ごして来たオスカーとは全く違う。人の視線、心の機微に常に注力を払い、人を引き摺り下ろす瞬間を見逃さず皇権に手を伸ばしてきた男だ。
ユリシスに抱いている未知の感情の正体は実は少し心当たりがある。「憧れ」や「尊敬」と呼ばれるような感情だ。
ユリシスは、私より二歳も歳下で何も持たないスラム街出身の男の子。