義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない
 「……碧斗……」

誰もいないリビングで、私は小さく名を呼んだ。

下着の奥、敏感な部分を激しく擦る。

指先が触れるたびに、電流のような快感が全身に駆け抜ける。

目を閉じれば、そこにいるのは夫の姿だった。

『咲菜……気持ちいい?』

幻聴のように、低い声が耳元で囁く。

「気持ちいいよ……碧斗……」

吐息が荒くなる。

まるで本当に彼に舐められているかのような錯覚に落ちていく。

柔らかな唇と熱い舌が、私の一番奥深くを貪っている。

──そんな幻を追いながら、身体がびくびくと震える。

「碧斗……碧斗っ!」

名を呼ぶ声が勝手に大きくなる。

もっと私を求めて。

深く、強く──清楚な妻だと思われている私の真実を暴くように、激しく弄り回して欲しい。

自分の指先しかないはずなのに、夫の熱がそこにあるようで……

私はその快楽に抗えず、さらに奥へと指を沈めてしまった。
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