義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない
「じゃあさ、思い切って攻めてみたら?」

「……攻める?」

意味が分からず問い返すと、亜美はテーブルに身を乗り出して、力説するように言った。

「今はね、女は夫に抱かれるのを待ってるだけじゃダメよ。」

「えっ……」

もしかして──碧斗に「抱いて」って自分から言えってこと?

頭の中で想像しただけで、顔が熱くなる。

「そ、そんなの……できないわよ。」

「まあまあ、聞いて。」

亜美はスマホを取り出し、画面を何度かスワイプして検索結果を開いた。

そして私に画面を差し出す。

「こういうスケスケの下着で、迫ってみるのよ。」

「ええっ……!?」

思わず声を上げ、慌てて口元を手で覆った。

画面にはレースの透ける下着が映し出されていた。

清楚で無難なランジェリーしか持っていない私には、とても縁がないような代物。

「……恥ずかしい。」

思わず小さく呟くと、亜美はにやりと笑った。

「恥ずかしいくらいが、男は燃えるのよ。」
< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop