義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない
そして──私は見つけてしまった。

黒のスケスケランジェリーを。

パンツどころか、ブラジャーまで繊細なレースで透けていて、想像以上に際どい。

光の下では素肌がそのまま浮き出すように見える。

思わずゴクンと息を飲んだ。

「お客様のように清楚な方が身につけると、男性はきっと喜ばれますよ。」

にこやかに微笑んだ店員さんが、その下着を私に差し出してくる。

「……試着してみませんか?」

頬が熱くなるのを感じながらも、促されるまま試着室へと入った。

衣服を脱ぎ、黒のレースを身につける。鏡の中には、普段の自分とはまるで別人のような姿が映っていた。

「……こんなに透けるんだ。」

小さく呟く。布があるはずなのに、まるで何も身につけていないかのような気分。

清楚な妻であるはずの私が、こんな下着を身につけている。

──その背徳感に、心臓が激しく打ち震えていた。
< 25 / 55 >

この作品をシェア

pagetop