義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない

第4章 溺愛と本性

――大丈夫。

私たちは、うまくいっている。

あの社長室の夜以来、碧斗は平日でも私を抱いてくれるようになった。

仕事で疲れて帰ってきても、私を見つめるその瞳には、確かな熱が宿っている。

「咲菜……俺だけのものだよ。」

囁きとともに、腕の中に閉じ込められる。

交わるたび、心の奥まで碧斗を感じた。

「ああ……碧斗……」

抱きしめるたび、彼の体温が肌に染み込んでいく。

鼓動の音が重なり合い、世界が静かに揺れた。

「咲菜、もっと俺を感じて。」

その声に応えるように、私は彼の首にしがみつく。

求められるたび、心が震え、愛が深く溶けていった。

「碧斗……好きよ。あなたが好き。」

何度もそう言葉にしながら、彼の胸に顔を埋めた。

抱かれるたびに、その想いが確かなものになっていく。
< 46 / 55 >

この作品をシェア

pagetop