義務だけの結婚だったのに社長の溺愛が熱すぎて息ができない
「ほら、入れるよ……」

低い声と共に、碧斗の熱が私の奥へと沈み込んでいく。

「ああ……入ってる……」

その瞬間、彼を最も近くに感じられる。

身体の芯が満たされるたび、胸が熱く締めつけられた。

「咲菜の中……気持ちいい……」

掠れた吐息を漏らしながら、碧斗はゆっくりと腰を動かす。

私の反応を確かめるように、じっと顔を見つめてくる。

「碧斗……」

名を呼ぶだけで、全身が熱くなる。

けれど──足りない。もっと欲しい。

こんなにゆっくりではなく、狂おしいほどに打ち付けて欲しい。

「もっとぉ……」

シーツを掴み、背を反らせる。

顎が上がり、喉から甘い声が溢れた。

「咲菜……もっと俺を感じて……」

碧斗が低く囁く。

その声に胸は震えるけれど、義務のように淡々とした律動が、逆に切なさを募らせる。

(違う……こんなのじゃない。もっと激しく、欲しいのに……)
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