見えない君は大切な人
そこで確信した。私はここにいたんだと。凪ちゃんと、彼と、仲良くしてたのだと。
そう、思わざるをえなかった。
凪ちゃんの目はさらにきつくなる。
「はるちゃんはあんたがあんな目にあったからこうなってるの!!何回言ったらわかるの!あの頃のはるちゃんはもういないの!」
悲しいんだなって。きっとそうさせているのは、私なんだって。
「私のことだって忘れてるんだよ!!あんたが壊したの、あんたが消したの!!はるちゃんはあんたよりきつい思いしてんだよ!あんたとは違って、今もずっと!!はるちゃんのこと、こんなになるまで傷つけたのはあんたなの!知ったような口きかないで!!」
私が記憶を失わなかったらよかった。凪ちゃんを傷つけることも、彼を傷つけることも、なかったはずなのだから。
バンッ
凪ちゃんが机をたたく。
クラスの視線が私たちに集まる。ひそひそと話す人や、びっくりしたような顔をしている人など、さまざまで。