【書籍化決定】身体だけの関係だったはずの騎士団長に、こっそり産んだ双子ごと愛されています
ガーデンパーティーは、終始笑顔にあふれた和やかなものとなった。
誰もがイグナートとライザを心から祝福してくれたし、はしゃいで駆け回るアーラとパーヴェルに、皆が目を細めていた。
ホルムの町からタマラとジョレスにも来てもらったし、アナスタシアやヴェーラも駆けつけてくれた。
貴族の集まりに最初は委縮していたタマラは、いつの間にかメーレフ公爵と意気投合して医療談議に花を咲かせている。
ジョレスはよく、双子を高く抱き上げて遊んでくれていたのだが、パーヴェルはそれをしっかり覚えていたらしい。「おいしゃま、だっこ! もういっかい!」と際限なくリクエストを続け、リガロフ伯爵と交代しながら何度もパーヴェルを抱き上げてやっていた。
明日は動けないかもしれないと言いつつも、きらきらした笑顔で喜ぶパーヴェルに「もういっかい!」と言われたら断れないと笑っている。
ついさっきまで、「おばーちゃまとおかしたべるの!」とご機嫌にしていたアーラは、体力の限界まで遊んで疲れたのだろう。目を擦りながらライザのもとにやってきて、抱っこをせがむとそのままうとうとし始めた。熟睡した子供は重たくなるので、ライザはアナスタシアとヴェーラのいるベンチへと向かった。
「あら、おねむさん。朝からめいっぱい、はしゃいでいたものねぇ」
ふくふくのほっぺをそっと撫でて、ヴェーラがライザの座る場所を空けてくれる。お姫様に憧れるアーラは、本物のお姫様であるヴェーラにとても懐いている。ヴェーラも「おねえさまって呼んでいいわよ」と、アーラを可愛がってくれているのだ。
「ライザとイグナート、それから可愛い双子ちゃんたちが、笑顔で暮らせる日々を手に入れられて、本当によかったわ」
しみじみとそう言ったヴェーラの言葉に、アナスタシアも隣でうんうんとうなずいている。
「コヴァレー男爵も、ライザに執着しているわけじゃなかったものね。相変わらず女性を侍らせるのはお好きみたいだけど」
「あら、ライザに執着する男なんてイグナートが許すはずないわよ。男爵は、これからも商売を続けていきたいはずだもの、事を荒立てるはずがないわ。ライザのうしろにわたくしたちがいることくらい、理解しているでしょうし」
「ヴェーラ様が味方なら、怖いものなしですもんね!」
明るく笑うアナスタシアに、ヴェーラも当然よと胸を張る。
「アントノーヴァ家の者がどうしてもごねるなら、お父様に頼んでイグナートとライザの結婚を命じてもらおうかと思っていたくらいなのよ。王命なら、誰も逆らえないでしょう?」
「それはさすがに……」
思わず頬を引きつらせてしまったライザを見て、ヴェーラは冗談よと肩をすくめたが、王女が言うと冗談に聞こえない。うっかり国王陛下まで巻き込むことにならなくてよかったと、ライザはこっそり胸を撫で下ろした。
誰もがイグナートとライザを心から祝福してくれたし、はしゃいで駆け回るアーラとパーヴェルに、皆が目を細めていた。
ホルムの町からタマラとジョレスにも来てもらったし、アナスタシアやヴェーラも駆けつけてくれた。
貴族の集まりに最初は委縮していたタマラは、いつの間にかメーレフ公爵と意気投合して医療談議に花を咲かせている。
ジョレスはよく、双子を高く抱き上げて遊んでくれていたのだが、パーヴェルはそれをしっかり覚えていたらしい。「おいしゃま、だっこ! もういっかい!」と際限なくリクエストを続け、リガロフ伯爵と交代しながら何度もパーヴェルを抱き上げてやっていた。
明日は動けないかもしれないと言いつつも、きらきらした笑顔で喜ぶパーヴェルに「もういっかい!」と言われたら断れないと笑っている。
ついさっきまで、「おばーちゃまとおかしたべるの!」とご機嫌にしていたアーラは、体力の限界まで遊んで疲れたのだろう。目を擦りながらライザのもとにやってきて、抱っこをせがむとそのままうとうとし始めた。熟睡した子供は重たくなるので、ライザはアナスタシアとヴェーラのいるベンチへと向かった。
「あら、おねむさん。朝からめいっぱい、はしゃいでいたものねぇ」
ふくふくのほっぺをそっと撫でて、ヴェーラがライザの座る場所を空けてくれる。お姫様に憧れるアーラは、本物のお姫様であるヴェーラにとても懐いている。ヴェーラも「おねえさまって呼んでいいわよ」と、アーラを可愛がってくれているのだ。
「ライザとイグナート、それから可愛い双子ちゃんたちが、笑顔で暮らせる日々を手に入れられて、本当によかったわ」
しみじみとそう言ったヴェーラの言葉に、アナスタシアも隣でうんうんとうなずいている。
「コヴァレー男爵も、ライザに執着しているわけじゃなかったものね。相変わらず女性を侍らせるのはお好きみたいだけど」
「あら、ライザに執着する男なんてイグナートが許すはずないわよ。男爵は、これからも商売を続けていきたいはずだもの、事を荒立てるはずがないわ。ライザのうしろにわたくしたちがいることくらい、理解しているでしょうし」
「ヴェーラ様が味方なら、怖いものなしですもんね!」
明るく笑うアナスタシアに、ヴェーラも当然よと胸を張る。
「アントノーヴァ家の者がどうしてもごねるなら、お父様に頼んでイグナートとライザの結婚を命じてもらおうかと思っていたくらいなのよ。王命なら、誰も逆らえないでしょう?」
「それはさすがに……」
思わず頬を引きつらせてしまったライザを見て、ヴェーラは冗談よと肩をすくめたが、王女が言うと冗談に聞こえない。うっかり国王陛下まで巻き込むことにならなくてよかったと、ライザはこっそり胸を撫で下ろした。