私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「ヒメ?篠宮さんも」


「やっぱりというのはどういうことだ」


「私見ちゃったのよー。参加者の一人が実行委員会から説明を聞いた後に私から言っておくからって共有するのを止めるところを」


「理事長はなんでそんな場面を・・・」


「理事長は仕事から逃げる為に時折制服姿で校内を出歩いていますからね」


「いらない事を言うんじゃないわよ!」


「うわ、そんな人が理事長ってマジー?」


理事長のこういうところは相変わらずなんだ。


で、でもその情報が本当なら明確な悪意を持った人の行動って訳で。


ましろちゃんがこうなる事も仕組まれていたってこと。そんなの、許せないよ。


「なんで教えてくれなかったの?」


「責任感からその行動を改めてくれたらなって思ったのよ。そんな考え自体許されるものではないけれど、相手は学生だしね。社会人だったら大問題だけど」


「本当は?」


「ましろに頼られたくてつい、ね?」


「ヒメ〜?」


「あだっ、あだだだ!痛い、痛いわましろ!」


綺麗なウィンクを決めた理事長の顔をましろちゃんは容赦なく抓って引き伸ばす。


す、凄い。人の頬ってあんなに伸びるんだ。
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