私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「止めなくていいんですかこれ」


「自業自得です。私は早急にお伝えするべきだと言ったのに」


「ね、念の為に私の方でドレスを用意したから許して頂戴!」


その言葉にましろちゃんは渋々手を離した。


ましろちゃん納得いってなさそう・・・。


理事長もそれは分かってるのか必死に話題を逸らそうとしてるみたい。


「ドレスとメイクは私がなんとかするとしてヘアメイクはどうしましょ?一応ヘアアイロンなんかも用意したけれど」


「我儘は言ってられないし巻くなり下ろすなりして出るわ」


「それならあたしに任せて!」


そんな会話に無視なんてできなくて、勢いよく手を上げながら提案する。


あたしにも出来ることがあるなら協力したいから。


「ならお願いしたいわ。私からも連絡は入れるけど、二次審査通ったら舞台袖に来てくれる?」


「わかった!」


ましろちゃんなら難なく最後まで残りそうだけどなぁ。


「綾波は最後まで残るだろ」


そう思っていたのはあたしだけじゃなかったみたいで、心読まれてた?って疑いたくなるほどそっくりそのまま文くんが言葉にしてくれた。
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