私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「何?・・・へー、いいよ通して帰りもね」


たったそれだけで終わった通話。


話を聞くにこの場に誰かが来るようだが検討もつかない。西の人間だとしたら更にこちらが不利になるのだからやめて頂きたいところではあるが。


警戒は怠らずに屋上に続く扉へと視線を向ければゆっくりと回されるドアノブ。





「ましろさん・・・?」


「角、谷?」


この場に現れたのは予想もしていなかった人物。


「なんでここに・・・」


「その、昴さん達にましろさんに気付かれないよう護衛をするよう言われてたんですけど屋上に入って行っちゃって・・・。バレないように距離を置いていたんですけど中々出てこないので・・・、あのこれ、どういう状況です?」


状況が読めないのか私とキョウを交互に見る角谷。琉生にも気付いたのかなんで!?とも騒ぎ始める。


誰かに付けられている気配はしていたがその中に角谷も居たとは。


しかしこの状況は吉と出るか凶と出るか・・・。


「いいね君、面白い。ここで一つ提案なんだけどさこの子と鈴原、だっけ?そこの女を東のトップ達の所に連れて行きたいよね?」


「ええ」
< 232 / 236 >

この作品をシェア

pagetop