私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「その護衛君が連れて行くんだったらすぐにでもここから出て行っていいよ」


「・・・角谷、鈴原と琉生を連れて戻れる?」


「えっ、そりゃできますけど」


「よかった、ならお願い。皇達の元に戻ったら鈴原を内通者だって引き渡せば分かると思うから。あと琉生をすぐに病院に連れってて」


「な、内通者!?わ、分かりました!」


鈴原の元へ駆け寄るのを確認してからキョウの元へと近寄る。


「話が早くて助かるよ」


「伊達に長い付き合いじゃないからね。心底不愉快だけど」


「どーかん」


そう、分かるさ。


お前がただでそんな提案をしない事ぐらい。


「琉生も角谷の事は分かる?水嶋の仲間だから安心してついて行ってね」


「う、うん」


「怖い思いさせてごめんね」


「僕は大丈夫だよ。・・・だけどおねーさんは?どうなるの?」


こんな状況に巻き込んだ私でさえも心配してくれる琉生に堪らず笑みが零れる。


「私は大丈夫だから」


この言葉に嘘なんてない。


この先の展開が嫌でも分かろうと私にとっては何ともないのだから。
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