私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
これまでの言動から罪人の可能性はあった。


それでも、レンさんが西のトップだったなんて・・・。


これまでに会ってきた西の人とは違って普通の人に見えるから。


その、失礼なのは分かってるんだけど。


西のトップってもっと話の通じない人だと思ってたもので・・・。本当に失礼だなって思うけど!


でもそこからが可笑しいんだよね。さっきも思ったけどこの場で普通にしていられることが可笑しいんだ。それがこの人に感じる異質さなのかもしれない。


「篠澤組の若頭か」


「っ」


嘘。


篠澤組って皇組にも並ぶ力を持っているっていう・・・?


レンさんは西のトップだけではなく、裏の世界の人間でもあるの?


あたし達が追ってきた西のトップの正体がこうも次々に明かされると処理しきれないよ。


そんな人の腕の中にましろちゃんは・・・。


「とまぁこいつを連れて帰るのは半分冗談で、っと!うし、できるだけ早く病院に連れてってやってくれや。目ェ覚めたら病院行くの嫌がるだろうからよ」


「えっ、えっ!?い、いいんですか?」


思わず声が裏返った。


レンさんは肩を竦める。


「このまま連れて行ったらそれこそこいつが許さないからなー」


レンさんの言葉に従うようにイツキさんはましろちゃんを朔夜くんに預けた。
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