私は✕✕を知らないⅡ
女の人は先生が出ていくのを確認するとベッドの横にある椅子に腰掛ける。
僕は色んな花で作られた花束を受け取る。
こんなに大きな花束、はじめて見た・・・。
「いきなり来てびっくりしちゃったわよね」
「驚きはしま、した、けど・・・」
綾波さんの赤い瞳を見つめる。はじめて会うはずなのにどうしても怖い人だなんて思えなくて。
「無理に敬語使わなくていいわよ?」
その言葉にこくりと頷いた。
次に気になったのは綾波さんが着てる制服。
「綾波さんは旭ヶ丘の人?お兄ちゃん達と知り合い?」
「ええ。といってもこの春に転入してきたし、実際知り合ってからの日は浅いけど」
転入?・・・そういえば綾波 ましろって名前どこかで・・・。
ああ、
「貴方がましろんさん?」
僕の言葉にくすくすと笑う綾波さん。
「水嶋ってば私の話もしてたの?」
そうなんだ。この前からお兄ちゃんの話に出てくるようになったましろんさん。
それが目の前にいる綾波さんのことだったなんて。
話を聞いてて僕もいつか会いたいなって思ってたから嬉しいな。
この日はそんな話だけをして綾波さんは帰って行ったんだ。
また来てくれるかな・・・?
僕は色んな花で作られた花束を受け取る。
こんなに大きな花束、はじめて見た・・・。
「いきなり来てびっくりしちゃったわよね」
「驚きはしま、した、けど・・・」
綾波さんの赤い瞳を見つめる。はじめて会うはずなのにどうしても怖い人だなんて思えなくて。
「無理に敬語使わなくていいわよ?」
その言葉にこくりと頷いた。
次に気になったのは綾波さんが着てる制服。
「綾波さんは旭ヶ丘の人?お兄ちゃん達と知り合い?」
「ええ。といってもこの春に転入してきたし、実際知り合ってからの日は浅いけど」
転入?・・・そういえば綾波 ましろって名前どこかで・・・。
ああ、
「貴方がましろんさん?」
僕の言葉にくすくすと笑う綾波さん。
「水嶋ってば私の話もしてたの?」
そうなんだ。この前からお兄ちゃんの話に出てくるようになったましろんさん。
それが目の前にいる綾波さんのことだったなんて。
話を聞いてて僕もいつか会いたいなって思ってたから嬉しいな。
この日はそんな話だけをして綾波さんは帰って行ったんだ。
また来てくれるかな・・・?